30代の女性が高次脳機能障害の症状で後遺障害7級4号を獲得し5300万円を獲得した事例

事故態様

相談者は、30代の女性で、横断歩道を青信号で渡っている際、右折をしようとしていた普通乗用自動車に衝突されるという交通事故にあいました。

ご相談のきっかけ

非常に大きな事故に遭い、後遺障害等級の申請も含め、どのように手続を進めていいか全くわからないということでご相談に来られました。

解決の基本方針

高次脳機能障害は、後遺障害事案の中で等級認定の立証活動がもっとも大変でかつ難しいケースです。

当事務所では、高次脳機能障害の案件を多数扱っており、高次脳機能障害で後遺障害等級をとる体制ができあがっていることから自信をもってお受けしました。

解決内容
〈後遺障害等級の申請〉

当事務所で後遺障害等級の申請をした結果、高次脳機能障害について、7級4号の等級認定を受けることができました。

〈保険会社との交渉〉

その後、保険会社と交渉して、裁判基準での5300万円の賠償額の支払いを受けることができました。

弁護士のコメント

・高次脳機能障害は、脳に障害は残ってしまうことで感覚障害、言語障害、記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などの症状が生じてしまうため、日常生活や社会生活に大きな支障が出てしまいます。そのため、適切な等級認定を受けて補償を受ける必要性が極めて高いのですが、体自体は問題ないことから、本人のまわりの方が交通事故が原因であることを見過見過ごされることが多いため注意が必要です。

・多くの方が高次脳機能障害であるにもかかわらず適切な後遺障害等級の認定を受けていないため、本人やご家族の方が大変な生活をしています。

・また、高次脳機能障害は、等級認定の証明の難易度が非常に高く、専門家への相談が不可欠です。

・当事務所では、高次脳機能障害の案件を多数扱っており、高次脳機能障害で後遺障害等級をとる体制ができあがっており、本ケースでも被害者請求によって7級4号の認定を受け、認定後1ヶ月という短期間で裁判基準の補償額で和解することができました。

・交通事故に遭われて、脳挫傷とか急性硬膜下血腫とか外傷性くも膜下血腫等の診断を受けた場合で、ご本人に

①同じ話を繰り返しするようになった

②記憶力が以前よりも大きく低下した

③新しいことを覚えることができない

④感情のコントロールができず、怒りやすく暴力を振るうことがある

⑤人の会話がうまくできないようになった

⑥事故前と人格が変わってしまった

というような症状がみられる場合には、1度早めにご相談にきて下さい。