高次脳機能障害のケースでよく受ける相談についてお答えします

『家族が交通事故で頭に大怪我をして入院して手術もしたのだけど、病院を退院した後でも物忘れの症状や怒りやすくなったという症状が出ています。でも、退院後の診察では医師からは「あまり気にしないでください。」と言われ、また、後遺症のことについて何も言われていません。このまま通院をしていて大丈夫なのでしょうか。このままですと後遺症とか何もないということで通院も終わってしまいそうで、不安です。自分達で何かしなくてはいけないことはあるでしょうか。』というような相談を当所ではこれまでにいくつも受けてきました。

このようなケースは、まさに、高次脳機能障害の症状があらわれているにもかかわらず、見過ごされようとしている典型的な場面であり、そのままにしていては見過ごされてしまう危険があるので注意が必要です。

当所では、これまでにこのようなケースの相談を受けて、病院から脳のCTやMRIの画像を取り寄せてチェックした結果、脳の出血痕を見つけて高次脳機能障害であることが判明し、その後、当所で手続きを進めて後遺障害等級の認定を獲得したケースがいくつもあります。これらのケースでは、もし、当所に相談しなければ、そのまま見過ごされて高次脳機能障害として後遺障害等級の認定を受けることができず、その後も補償も著しく低い金額となっていました。

そして、高次脳機能障害が見過ごされて、適切な補償を受けることはできない場合には、本人はこれまでのように働いて収入を得ることは難しくなくことから本人及びそのご家族の生活は破綻してしまいます。

したがって、このような事態に陥ることを防ぐため、頭部外傷や頭蓋骨骨折、脳挫傷、びまん性軸索損傷、クモ膜下出血等の診断名が出ていて、病院との関係で悩んでいる方や今後について不安の方は1度当所までご相談下さい。高次脳機能障害の疑いのあるケースでは、当所では頭部の画像診断は無料で行っております。