高次脳機能障害は家族全体の問題です

令和元年7月16日に、「STVラジオ 解決ラジオ 教えてあきちゃん」のコーナーで「交通事故 高次脳機能障害は家族全体の問題です」のテーマでお話をしました。コーナーで取り上げたテーマを紹介します。

高次脳機能障害とは、外見上は普通に見えるのですが、脳に重大な損傷を負うため、以前と比較すると記憶力が低下したり、感情のコントロールができなくなる障害が残る後遺症のことです。
この高次脳障害には外からみても後遺症であるとはわかりづらく見過ごされやすいという大きな特徴があります。

そして、さらに問題なのはケガをしたご本人自体が自分が高次脳機能障害であることを自覚しない、つまり自分の判断力や記憶力が低下していることについて自覚がないということです。
そのため、なんとしてもご家族の方が本人の異変に気づいてあげて、アクションをおこしてあげることが重要になります。

当事務所でも、怪我をしたご本人は自覚がないのだけど、ご家族が本人の異変に気がついて相談に来られたというケースがかなり多くあります。例えば、事故にあわれた旦那様の奥様が、「事故前と全然違う。」と感じて相談に来られたケースや、事故にあわれたご本人の娘様が、「お父さんの様子がおかしい。」といって相談にこられ、当事務所が対応した結果、適正な後遺障害等級の認定を受けることができたケースが数多くあります。

なお、あくまで傾向としてですが、女性の方の方が変化に敏感で、観察力があるせいか高次脳機能障害であること(ご本人の異変)に気づいて相談に来られることが多いです。
大切なご家族の生活を守るためには、適正な後遺障害等級の認定を受けて適正な賠償を受ける必要がありますので、ご家族の方は、何としてもご本人の異変に気が付いてあげて、早期に相談にご相談下さい。